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Cuba~ラテンの旅Ⅳ


ーこれまで「Cuba~ラテンの旅」でお話を伺ってきた

BSジェイスポーツ『Cubaの蜜』に同行した当時の担当ディレクターに

スポーツ番組製作者から見たInternational Latin American Dance

について語ってもらった

スポーツ番組で競技ダンスを扱うことになった時、私は最初はいやだったんですね。

と言うのも私の母が社交ダンスをやっていて、私は大阪出身なんですが

大阪のおばちゃんが「サンバ楽しいわ~」と台所で踊っているのを見ていて

「何やってんねん!」と思っていたので(笑)

けれども競技会を見に行って直ぐにその考えは変わりました。

「これは凄いと!」と、、、

こんなきらきらしていて男女が踊りまくっている魅惑の世界を

TVが伝えていないなんて!と思ってました。

ーダンスも競技スタイルと社交のスタイルとあると思いますが番組を

作る上で区別したりはしなかったのですか?

しなかったですね、おじいちゃんとおばあちゃんが踊るワルツと云うのも

大好きでした。そういう素敵な時間を過ごせるダンスというのが(日本に)

来てくれて本当によかった、と思いました。

これだけ日本で踊られているというのはそれだけニーズがあると云う事ですしね。

そのままCubaに置かれていてもこんなに世界中には広まらなかったと思います。

Laird先生ありがとう!っていう感じですね(笑)

ーInternational Latin American Danceは故Walter Laird氏がキューバで踊られていたダンスを元に体系化したもので南米の人から見たら本物では無いと

思われるかもしれませんねー

どんな人でも、日本人でも西洋人でもいい音楽を聞いたらその音で踊りたい!と

言う衝動はあると思います。

ラテン音楽というのは何ともいえない魅力がありますから

でも自由に踊っていいよ、と言われてもなかなか日本人は踊れないと思います

この前Rioのオリンピックの男子200m決勝の選手紹介の時に

ボルト選手がチャンピオンなので紹介時間も長かったのですが

ふっと手を組んで踊る時のようにして、軽く体を動かしたんですね

ジャマイカでどんなダンスが踊られているかは分からないですが

それはカッコよかったです!まさにラテンという感じで、、

でもそれを日本人にやれといっても感性がないから無理だと思うんですね。

Laird氏が間に入って解釈をしてくれて、ステップを作ってくれて、

誰でも踊れるようにしてくれたお陰で全世界中で

これだけ踊られるようになったのだと思います。

ー最近の競技会の傾向としてBasicからかけ離れ過ぎているという

声も聞きますが

当時、番組を担当していた時は何らかの考えを持たなければ進められなかった

のかも知れませんが、Authenticな物とInternational物の二つにしか分けなかった

自分の考えの狭さを、今あらためて思いますね。

International danceはLaird氏が造った物ですが、

第三、第四のもっと素敵な物になって行く可能性もありますし

今WDSFの番組をやらせて貰っているんですが

私が見てきた競技ダンスとは全然違う物になっていて、凄く違和感があったのですが

それを見てごちゃごちゃ言っている自分がおばあさんになったような

気がしてたんですが

そこに素敵なダンスがあるのだから

それを肯定して踊っている側に文句言うなよ!自分!って思ったんです

Authenticな物がCubaのダンスだとしたら、そのエッセンスを取り入れて

偉大な父Laird氏がInternational danceを造り、そしてまた

次の世代で別の進化を遂げてもいいんじゃないかなっと、、

どんな物でもその時代で変化していくものですし踊りもそうだと思うんです

それを私達は楽しめばいいと思います。

ー太古の御世から踊りは、神に捧げるものであれ、恋の駆け引きであれ

自然な人間感情の発露であった。

ラテンダンスこの魅惑的な踊りも、時をかさね、多様な人々に踊り継がれていくうちに

どのような形に変化していくのだろうか、、

しかし私達はその進化を大いなる喜びを持って迎え入れることだろう。

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