『佐藤明彦を語る』


『佐藤明彦を語る』第一回目のゲストは統一全日本プロフェッショナルダンス選手権大会

ラテン部門グランドファイナリスト芝西将史・岸本麻里亜組です。

ー佐藤明彦氏自身ラテンダンサーとして卓越した才能の持ち主でしたが、コーチャーとし

  数多くの素晴らしい選手を育てていますね。

  レッスンはどのようなものだったのですか?

岸本 印象的だったのはレッスンのとき芝西先生の体をさわるのはいつも後ろなんです。

    いっつも背中をさわって教えていたんです。

芝西 そうですね佐藤先生は『背中が一番大事だ』と言う教えでしたから。

    『男は背中だ!』って(笑)

岸本 でも佐藤先生の背中を見てるとそう思いますよね。

    踊っているときだけでなくジャッジしている時も後ろ姿がかっこいいんです。

芝西 佐藤先生自身が大事にしていたというのはあると思うのですが、

    後ろが変化して前に現れる、と言う感じがするんです、後ろ発信と言うか、、

    後ろのアクションがあるから前のリアクションになってくる。

    と言う発想なんですね。

    僕はよく外国人のコーチャーにもナチュラルで体がよく動くって

    いわれるんですが、もし佐藤先生のレッスンを受けていなかったら

    こんなに動けていたのかなって思います。

    僕自身が持っていた物もあるかもしれませんがそれを磨いてくれて

    表に出してくれたのは佐藤先生のお陰だと思います。

岸本 あとセンター!

    もうずっと佐藤先生のレッスンが受けられていないのですけど、

    「体のセンターはこう進んでいてなおかつ回転はこうかかっていて、

    でもセンターは回転するんじゃなく真っ直ぐ進む」って

    説明してくれてたんです。

    今は聞くことが出来ないので

    あってるのかな?どうなのかな?っていう感覚で踊っているので

    すごく残念なんです。

芝西 外国人の先生とかも教えてくれるんです、特にブライアンはセンターをとても

    大切にしているんです。

岸本 でもちょっと違うんですよ。

芝西 言葉の問題もあるんですけど、テクニックって体と頭じゃないですか、

    でも佐藤先生は感覚がとても繊細というか、すごく研ぎ澄まされていて、

    それをまた言葉に置き換えられるのがすごいんです。

    『自分がわかっても教えられるようにならなきゃ本物じゃない』

    っていわれて一生懸命僕もアマチュアの競技選手に伝えようと

    するんですが伝わらないんですよ!(苦笑)

    だから僕はまだまだだなっと、、

芝西 佐藤先生はダンスに対する信念がはっきりしていて、

    テクニックというか自分の軸になるものがあれば、あとはキャラクターは

    自分でつくれと、だからまねはするなと言われました。

    いくまでのプロセスのことはよく言われましたけど。出て行くときとかの、、

ーそれはフィジカル的なことですか?それとも感情的な?

芝西 両方ですね。ペアのパートナーシップがある中での腕の使い方ですとか、

    足の使い方、なんでそうしたのか、どうしてそうなったのかとか

    あとはフィジカル的な身体的なナチュラルな使い方はこうだって

    二通りありました、もちろん人間のナチュラルな動きが感情と

    連動しているんですが言い方はちょっと違いました。

岸本 佐藤先生が亡くなった。

    とイギリスで聞いたとき

    「日本に帰る!絶対

    明彦先生に会う!」って

日本に帰ろうとしたんです。

芝西 僕たちは全英選手権

    (Blackpool)の前で

    ロンドンでレッスンと練習を

    してたんですが、、

岸本 でも、どうしても(告別式)に

    まにあわなくて、、、

芝西 そしたらエスパンが

    「akiはダンサーだから

    君たちが(Blackpoolで)

    踊ることを望んでいるよ」

    って言われて、、、

    辛かったんですけど、その時成績がよかったんです。 

    すごく集中してました。絶対いい踊りをするんだって思ってましたから、、、

岸本 でもそのあとすごく不安になって、これから私達

    どうなっちゃうのかと、、、

芝西 僕たちそうとうの問題児でしたから(笑)

    でもチャンピオンになる!

    と三人で決めた時から何かあったときに相談しないで   

    「ダメになりました」と言うのはやめようと、、、

    なにかあったら必ず先生に話そうと思ってました

岸本 ケンカしてしょちゅう電話してたよね

    「もうやめます!」(笑)

芝西 そうすると佐藤先生が

    『お父さんに話してごらん』って(笑)

岸本 だからどうして先生私たちに」何も言ってくれなかったのと、

    この先日本人には誰にも習うなと言うことなのか、と悩みました。

芝西 それで楠先生の教室でエスパンのレッスンがあったときに、エスパンに

    相談したんです。そしたら潤一郎に習え自分が頼んでやると言ってくれたんです。

    ただその時は楠先生は乗り気でなかったように僕達には見えたんです。

    どうしてなのかな?と思っていましたがその後、話したときに

    「明彦が『芝西とマリアをチャンピオンにするんだ』と可愛がっていたのを

    知っているから君たちをみるのは大きな責任がある、でも

    明彦が『俺の弟子がお前のところに行ったら見てやってくれ』

    と頼まれているからみるよ。」と言われたんです。

岸本 ショックでした、私たち何も知らなかったから、、

ー前年(2014年)統一全日本プロフェッショナル選手権大会では芝西&岸本組は4位でしたね。今年はチャンピオンの織田組が引退を表明しています。

新チャンピオンが誕生するわけですが

芝西 すべての選手にチャンスがあると思います。

    チャンピオンになると佐藤先生と約束した、ということもありますが

    僕自身の夢ですし、今レッスンをしてもらっているコーチャーの先生方、

    応援してくれている生徒さん方のためにも

​    どんなかたちでもいいんです、くらいついてやると思っています。

#佐藤明彦を語る

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